ジョブ型雇用時代における“守体性”からの脱却 〜選ばれる大人になるために〜

ジョブ型雇用時代における“守体性”からの脱却 〜選ばれる大人になるために〜

いま、日本の働き方は大きな転換点を迎えています。「ジョブ型雇用」という言葉が広がり、年功序列や終身雇用の常識が静かに崩れていく中で、働く大人たちにはこれまで以上に“姿勢”が問われています。

かつての日本企業では、「言われたことをやる」「ルールを守る」「前例に従う」という“守体性”が重宝されてきました。これは、いわば「守る体(からだ)」であり、波風を立てずに組織に順応する力でもありました。

しかし、ジョブ型雇用とは“成果”で評価され、“役割”で報酬が決まり、“選ばれる人”が前提となる時代。つまり、「与えられた役割をいかに全うするか」ではなく、「自らの役割をどう定義し、どう価値を生み出すか」が問われる社会です。

そのとき、必要なのは“主体性”——「主(ぬし)の体(からだ)」です。他責ではなく自責で物事を捉え、自分の意思と判断で行動を選び取る姿勢。そして何より、自分がどんな人間で、どんな価値を提供できるかを言語化できる力が求められます。

私の研修現場では、業界・職種・年齢問わず、多くの人がこの“守体性”に無自覚に縛られているのを目にします。「決めてもらえないと動けない」「評価されないとやる気が出ない」「上司が言ってくれないと不安」——でもそれでは、ジョブ型時代には“選ばれない人材”になってしまうのです。

逆に、自ら役割を取りにいく人。会社がまだ気づいていない課題に目を向け、自分なりの仮説と改善策をぶつけてくる人。そういう人は、役職がなくても信頼され、自然と影響力を持ち始めています。ジョブディスクリプションに書かれていない価値を、動きで見せてくるのです。

大事なのは、「何をするか」以上に「どんな姿勢で臨むか」。これからの働く大人には、“成果主義”という表面の言葉に振り回されず、「自分が何を届けたいのか」という軸を持つことが必要です。

「守体性」から「主体性」へ。
それは、立場や制度の問題ではなく、“生きる姿勢”の話です。


そして、その変革の火を灯すのが、片野の研修です。

たった1日で、退職届を出していた社員が撤回。
「こんな研修、人生で初めて」と涙するベテラン社員。
実際にM&A寸前だった企業が、社員のやる気と空気の変化で売却を回避したこともあります。

数字で見れば、たとえば営業マン500人中300〜400番台だった社員が、片野の研修後に全国2位に。
中堅企業のベテラン層に「まさか自分がもう一度火がつくとは」と言わしめる。
管理職研修では「変わるべきは部下じゃなかった。俺だった」と号泣する管理職もいます。

研修で伝えるのは「やる気の出し方」ではありません。
“やる気が出る人間になること”。
つまり、**「やる気はインフラだ」**という哲学そのもの。

ジョブ型時代に求められるのは、「できる社員」ではなく、「周りを変える社員」。
私たちの研修は、その“再起動スイッチ”を押す、確かな一歩になるのです。

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