なぜ“同じ研修”を、もう一度依頼されるのか?同じ会社・同じ受講者・同じテキストでも、リピートされる理由

「片野さん、来年も同じ内容でお願いします」
「片野さん、去年やった内容もう一回やってほしいんですけど」
最初にそう言われたとき、正直ちょっと驚きました。
だって、受講者も会社も内容も、まったく去年と同じ。
普通なら「もう聞いたからいいや」となるところですよね。
でもありがたいことに、同じ研修を“もう一度聞きたい”とリピートしていただく機会が何度もあります。
しかも、同じ会社・同じメンバー・同じテキストで。
今回はその理由と、僕が登壇で大切にしている“ある工夫”について書いてみたいと思います。
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■ なぜ同じ研修を、再依頼されるのか?
結論から言えば、「全く同じじゃないから」です。
実際には、テキストは同じでも、毎回、話す順番も、例も、伝え方も違う。
僕の研修は、あくまで「その場の空気」に合わせて即興で組み立てています。
受講者の表情や頷き、ちょっとした雑談の反応から、
「今日はこの順番でいこう」とその場で判断する。
だから、“同じテキスト”であっても、研修の中身は毎回ライブなんです。
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■ 構成を即興で変える理由
僕は、テキストに一切カンペを書きません。
理由は、構成も話す内容も、その場で変わるから。
全てのネタは頭に叩き込んでおいて、研修中は常に“最適な流れ”を探りながら進めます。
例えば:
• スピーチで惹きつける方が効果的な時
• ワークで議論を活性化させた方がいい時
• 個人ワーク中心でじっくり掘り下げる方がいい時
企業や受講者によって、同じテーマでも“届く言葉”は違う。
だからこそ、「毎回ベストを更新するつもり」で登壇しています。
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■ あの“引き延ばし事件”も、実は即興です
少し話は逸れますが…
以前、9〜15時予定の研修で、**14時頃に「15時以降の役員講話が無くなったので、延長できませんか?」**と急に言われたことがあります。
残りのテキストは数ページ。
普通なら「じゃあ少し深掘りして終わりますね」となるところですが…
僕はそこで、引き出しをフル活用して17時まで展開しました。
話の順番も、問いの投げ方も、その場で組み替えて。
結果、受講者の満足度も高く、「最後の2時間が一番刺さった」と言われたんです。
こうした即興力が、リピートの理由の一つだと思っています。
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■ 同じ内容をもう一度聞きたい、と思ってもらうには
再受講される研修には、共通点があります。
それは、“記憶に残った”だけでなく、“残り方”が違うということ。
心に「余韻」が残ったり、行動の「きっかけ」になったり。
• 退職を思いとどまった
• 翌日から新しい提案を始めた
• 職場の空気が明らかに変わった
そんな変化が起きたとき、「もう一度あの話を聞きたい」と言っていただけるのだと思います。
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■ 最後に
研修って、1回聞いたら終わりじゃない。
むしろ、2回目・3回目の方が「深く入る」こともある。
だから僕は、どんなに同じテキストでも“初めて届けるつもり”で登壇しています。
それが、再受講される研修をつくる、一番のコツだと思っています。
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【最後まで読んでくださった方へ】
ありがとうございます!
「同じ話をもう一度聞きたくなる」そんな講師でありたい。
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