〜卒業できない研修に未来はあるのか〜

私たちが関わっている、とある大きな組織がある。
そこは、長らく(おそらく15年以上?)同じ研修会社が入って営業マンの育成をしている。
講師が毎回同じというわけではないであろうが、15年もやっているということは、15年やっても営業マンが変わっていないということではないだろうか。
実はこれ、笑い話でも何でもなく、リアルな現場で実際に起きている話だ。
研修というものは、スキルやマインドを育てて“自走できる人材”を生み出すのが目的だ。
にもかかわらず、10年経っても変化が見えないのであれば、それは「訓練」ではなく「依存」になってしまっている。
研修に依存する構造をつくってしまっては、本末転倒なのだ。
私たちは、こんな考え方で研修に取り組んでいる。
「研修に依存させるんじゃない。卒業させるんだ」と。
彼のゴールは“研修を終わらせること”。だから、徹底的に現場に入り込み、自らのノウハウを惜しみなく伝え、再現性のある型を持たせて、いずれ現場が講師なしでも回る状態を目指している。
その結果、「研修が終わる」というゴールに到達する企業もある。
予算も人的リソースも限られている中で、いつまでも“研修ありき”で組織が成長することはない。
研修に使っていたお金や時間を、現場の施策や新たな挑戦に振り向ける。これが理想的な「研修のその先」だ。
片野の研修には“手離れの設計”がある。
最初から「いつまでに現場で再現できるようにするか?」を見据えて、戦略的に構築されている。
この発想は、まるで「親離れ・子離れ」だ。ずっと手を引いてあげるのではなく、自立を促す関わり方。
本気で変わりたい組織、本気で育てたい現場にこそ、フィットする考え方だろう。
「研修とは、ずっと続くものではなく、いつか終わるからこそ価値がある。」
その思想を体現するのが、私たちである。
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