31票差で落選した僕が、今 研修で語っていること~どん底からの再スタート~

31票差で落選した僕が、今 研修で語っていること~どん底からの再スタート~

「実は僕、選挙に出たことあります。」

そう言うと、研修中でも受講者が一瞬「えっ?」ってなる。
そう、あの“ガチの選挙”に出馬したことがあるんです。

2023年春。結果は――31票差で落選。

笑って話せるようになった今では、“落選エピソード”という最高の教材になってます。

■ 出馬のきっかけは、4回目の声かけだった

実は最初、出馬の打診は3回断ってました。
「いやいや、僕には無理ですって」
「政治の世界なんて、全然わからんし…」って。

でも、4回目に声をかけてくれた人がこう言ったんです。

「社会を変えたいなら、まずは自分が動いてみたら?」

その一言にハッとして、

「そうか。やらずに語るより、やって語れる大人になりたい」って思って、出馬を決意しました。
2023年1月。選挙までもう残り3ヶ月。

■ “やったフリ”の代償

出馬表明してからは怒涛の日々。
ポスター、ビラ、挨拶回り、SNS、電話、街頭演説…
いろんな“やるべきこと”が山のようにありました。

でも僕、
正直、忙し過ぎて一部のことを“やったフリ”で済ませてたんです。

先輩議員から、あれしときや!
これも大事やで。

分かるねん。でも時間無いねん。
「やっときましたよ〜」って言って、実はやってなかったこともある。
言われたことが面倒くさくて、「まぁ大丈夫やろ」で流してたこともある。

結果――31票差で落選。

空気が凍るってこういう場面のことを言うんだな、
というのを実感した笑。

■ 落選して気づいた「超シンプルな真実」

落選が決まった後の深夜。
僕はただ一言、こう思いました。

「ああ、人から言われたことをちゃんとやらなかったからや。」

負けた理由が明確すぎて、言い訳すら出なかった。
「努力が足りなかった」とかじゃなくて、“素直さが足りなかった”だけ。

そして気づいたんです。
「やる気がある」と「ちゃんとやる」って、別物やなって。

■ あの経験が、今の研修に生きている

それからです。
僕が研修で“素直さ”の話をするとき、いつもこの選挙の話を心の中で思い出すようになったのは。

・アドバイスを受け入れられない人
・指摘されるとムッとしてしまう人
・わかったフリ、やったフリをしてしまう人

そういう人に、僕は何も責めません。
だって、自分が一番やってきたから。

でもだからこそ、伝えられる言葉がある。

「やる気は、ある。でも行動がズレてる。」

それに気づけたとき、人は“変われる”。

■ 落選したからこそ、伝えられることがある

今はもう、この経験を笑い話にできる自分がいます。
研修でもよくネタにします。

でも心のどこかでは、
あの日、あの選挙が僕の中の“何か”を変えてくれたと思ってる。

「伝えることと、伝わることは違う」

「素直さは、才能」

この横棒2本は、選挙で負けた自分から、今の自分へのギフトです。
今年度もまた、たくさんの現場に立ちます。
でもどれだけ経験を積んでも、どれだけ売れても、
「ちゃんとやる」ことだけは忘れずにいたい。

なぜなら――
“働く大人を元気にする”という僕の仕事は、“やったフリ”じゃ届かないから。

やる気は、インフラだ。
水道や電気、ガスと同じように、やる気も社会に供給される必要がある。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
長い文章だったかもしれませんが、
もし少しでも、あなたの中の“何か”に届いていたら嬉しいです。
僕はこれからも、
失敗も、迷いも、横棒に変えながら、
「働く大人を元気にする」という仕事を続けていきます。

「大人の背中が、誰かの未来を照らしている。」

そんなことを、信じていたいんです。

このメッセージを読んでくれた“あなた”と、またどこかの現場で、言葉で、思いで、繋がれることを願って。

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