「片野さんの研修は、他と何が違うんですか？」

よく聞かれます。私はこう答えます。

「全部です。」

たしかに、テクニックや話し方のコツなら、ネットや本にも載っている時代。
でも、私は“話し方”ではなく、“生き様”で伝えている自負があります。
テクニックで人は動きません。魂がこもった言葉だけが、心を震わせ、行動を変えます。

私は、働くことがしんどくてたまらなかった時期があります。
先輩が異動し、担当顧客のクレーム処理に明け暮れる毎日。
ズボンに穴が空いていても気づかないほど、心がすり減っていました。
あのときの「こんなはずじゃなかった」が、今の原点です。

だから私は、ただ“教える”のではなく、“救う”つもりで登壇しています。

大人には、なかなか「助けて」が言えません。
でも、心のどこかで「誰かに分かってほしい」「本当は変わりたい」と思っている。
そんな“心の叫び”を、私は見逃しません。
表情、姿勢、発言、沈黙――すべてを読み取り、即興で話を変えます。
予定通りに話すことに、私は興味がない。
その場で一番刺さる話を、全力で届けるだけです。

こだわりは、「一度会った人の人生に爪痕を残すこと」。
だから、私の研修は“気づき”で終わらせません。
気づかせた後に、「だから、明日からこう変えてみよう」と“行動”に落とし込む。
そうでなければ、意味がない。

他の講師との違いは、“目的の次元”が違うこと。
登壇をこなすためにやっているんじゃない。
その人の人生を変えるために、全力で一歩踏み込んでいます。
だから、評価されるより、「また会いたい」と言われることの方が嬉しい。

実際に、研修後に退職を思いとどまる人、
何年も経ってから「人生の転機でした」と連絡をくれる人もいます。

私は講師であり、伴走者です。

一人でも多くの大人が、「働くって面白いな」と思えるように。
もう一度、目の前の仕事に誇りを持てるように。
そのためなら、私は全国どこへでも行きますし、365日でも登壇します。
だってこれは「仕事」ではなく、「生き方」だから。